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運動による外反母趾の治療

運動療法

外反母趾治療のための運動療法は、本来その関節を動かす筋肉で関節を動かす自動運動と、それ以外の筋肉や器具、理学療法士など他人の力で関節を動かす他動運動があります。
いずれの運動でも関節の運動になりますが、他動運動では筋肉の力は増えません。

運動療法で重要なのは親指の付け根の関節の外反位での拘縮の予防と除去、それに母趾外転筋の筋力強化です。

最も簡単な拘縮期の治療は、自分の手で足の親指を内側に曲げてやることです。
ひどくなると親指は外側に曲がるばかりでなく、内旋(ないせん)といって爪が内側を向く方向にねじれてしまいます。
ですから、親指を内側に曲げると同時に外旋、爪が上を向くようにねじりましょう。

最初はリズミカルに痛くない程度にくり返して、準備運動にします。
次に力を入れて、親指をなるべく元の位置に戻し、耐えられる限度の痛みの半分ぐらいの力で5秒間、矯正位を保持してください。

ホーマン体操

ホーマン体操という外反母趾に有名な体操があります。
普通の紐でもよいのですが、できれば幅の広いゴムバンドを用意してください。
両方の足の親指にかけるのであまり小さくては指が入りませんが、あまり大きすぎると外れてしまいます。
指を輸の中に入れたとき、間が2~3cm程度になる大きさが適当です。

用意ができたら、床に足を投げだして座ってください。両足の内側を合わせ、用意したゴムバンドを両方の足の親指にかけます。踵を合わせたまま支点にして、足先を外側に回します。ゴムバンドが伸びて、親指を内側に引っ張るので指は内反して、矯正位に近づきます。5~10秒、この位置を保った後に足を戻して、ゴムバンドをゆるめます。

これを1クール30回、一日3クール行います。
立って歩くだけで進行する外反母趾を少しでも食い止めるには、この運動を毎日続けることが肝心です。

親指の運動

外反母趾治療のために手でやる体操も、ホーマン体操も、他動運動なので筋力強化にはなりません。
靴をはいて歩くことにより弱ってしまった筋肉を鍛え直すには、自分で筋肉を動かして強化するしかありません。

外反母趾で外側に曲がった親指を元に戻せる足の筋肉は一つしかありません。母趾外転筋と呼ばれる筋肉です。

親指を内側に曲げることを外転、外側に曲がった位置を外反といいます。
親指を外転させることは、意外に難しく目でながめながらやってもなかなかできません。
そのため、親指だけでなく全部の指を広げようと何度かやって慣れてください。
次第に母趾外転筋の筋肉も収縮するのを感じるので、筋肉が収縮するのを感じたら、5秒~10秒力を入れ続けてください。

もう一つの方法は、座って足の裏を床につけ、ホーマン体操と同じように踵と踵、親指の付け根と付け根が合うように両足をくっつけます。
外反母趾では、親指の付け根を合わせても親指は離れてしまいます。
この離れた親指同士をくっつける努力をします。
この時親指を底屈しないでがんばります。
どうしてもできなければ少し足を床から浮かせて、親指を少しだけ屈曲しながら行いましょう。

足の運動

足の中にある筋肉が弱り、縦、横のアーチが破綻することが外反母趾の原因の一つにあげられています。
また、アーチの破綻そのものが扁平足、開張足の原因にもなります。

そこで、単に親指を外転させ、内反位に矯正するための母趾外転筋だけを訓練するのではなく、靴をはいて平坦な硬い床の上で生活するために退化してきたといわれる足の中の小さな筋肉群を強化する必要があります。

足の運動には、足指の屈伸運動と開閉運動を行います。
足の指で床に敷いたタオルをたぐり寄せたり、滑りやすい床の上を指でまねいて前進するのがよい運動です。慣れないうちは椅子に座ってやれば簡単です。

またパチンコ玉やビー玉があれば、これを指ではさんで持ち上げ移動させるのもとてもよい開閉運動になります。
スリッパのかわりにゴム草履をはいたり、下駄や草履で散歩してみるのもよいでしょう。
運動療法と装具療法が一度にできることになります。