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外反母趾の手術後のケア

外反母趾手術のリハビリ (1~2週目)

外反母趾手術後1週間は、時間があればなるべく足を高く上げていることです。
寝ているときは座布団などを3、4枚を膝から下に敷きます。

ソファーに寝転んで肘掛けに足を上げたり、椅子に座るときはスツールか、もう一つ椅子を引っぱってきてその上にのせてください。

手術後2週目には、足を降ろして腫れたと思ったらすぐに上げてください。
そして足を上げるときには、ついでに足首の屈伸運動をしましょう。

手術の後、足が腫れるのは手術で足が直接痛めつけられ炎症を起こすことが原因です。
しかし、痛みや安静、固定のために足首や指を動かさないことも原因です。

外反母趾手術のリハビリ (3~4週目)

手術後3週目からは、定期的に足を上げるのを習慣にしながら日常生活に戻ります。
2、3時間おきに5分間、足を心臓より30cmくらい高く上げ足首と足指の屈伸運動を行います。

この時期には、自分の足の力で動かすなら足指を屈伸させても心配はありません。
しかし、運動により痛みが強くなるようならば2、3日少し休んでから再開してください。
運動後に少々痛くても、翌日に痛みが消えていれば効果的で危険の少ない運動量といえます。

上記のように痛みを指標に、フィードバックしながら、最適な運動量を決めていきます。

手術後4週目に入ると、骨はまだついていませんが、軟部組織の修復は一応完成するので足底板を着けて足先にも体重をかけ始めます。
そして、約3週間かけて、通常の歩行に戻る訓練をします。
荷重を決めるのも、運動のときと同じように翌日に痛みを残さない範囲でなるべく早く荷重を増やしていきます。
強い痛みを感じなければ、その感覚を限度に歩く練習をしましょう。

片足だけを手術した人は松葉杖をはずして構いませんが、手術した方の足を反対の足より後ろに引かないでください。
手術した方の足が反対の足より後ろに行くと、足首も親指の付け根の関節も体重で背屈を強制されることになり、体重がかかりやすくなるばかりでなく無理な力が骨の接いだ部分に集中します。

両方を手術した人は、家の外では、まだ松葉杖を手放さないで下さい。

外反母趾手術のリハビリ (5~6週目)

手術後5週目には40kg程度を目標に、荷重をかけ歩行訓練をしましょう。
しかし何千回、何万回うまくいってもたった一度体重をかけすぎて曲げてしまえば、すべてが無駄になってしまいます。
決して無理せず、段階を飛ばさずにステップ・バイ・ステップでやりましょう。

歩くときに手術した足のつま先の位置まで、反対の足の踵がきてもよいでしょう。
足の踏み出し方は、付け根の関節の曲がりを決めます。
この関節が硬いまま反対の足を大きく踏み出すと骨接合部に無理な負担が集中することになります。

両足を手術した人は小股で歩いてください。
ゆっくり小股であれば、松葉杖なしで外を歩いても構いません。

6週目には、片足の人も両足を手術した人も全体重をかけて構いません。
両方を手術したからといって、骨がつくのに倍の期間がかかるわけではありません。

ただし、片足の場合には転びそうになったとき反対の足で踏ん張れますが、両足を手術した人はそうはいきません。
片足ならば手術をした足をかなり前に出せるので、歩幅を稼ぐことができます。
両足の場合には、付け根の関節が柔らかくなるまで小股で歩かねばなりません。

外反母趾手術のリハビリ (7週目以降)

外反母趾の手術後6週が過ぎた頃、再診を受診し、X線写真を撮影します。
異常な腫れや浮腫が続くようなら感染を疑って血液検査もします。

早い人だとX線写真にうっすらと仮骨が見えてきます。
こうなれば一安心ですから歩行の速さも量もどんどん上げていきます。
仮骨の影が見えなくても異常ではないので、痛みや腫れを指標に歩行量を少しずつ上げていきます。

仮骨ができ始めれば、硬いプラスチックの足底板ははずして、靴の中に入れられる柔らかいアーチサポートに替えます。
それ以前から靴を履かなくてはならない人は、靴底の硬い靴を用意してもらい、その中にアーチサポートをつけます。
この時期にはまだ腫れが残っているので、アーチサポートを入れるとかなり甲高な紐靴でもきつくなります。

この時期から外反母趾の手術後3ヵ月までに歩行距離を延ばし、萎縮した骨を回復させねばなりません。
ここで強調しなければならないのは、痛くて腫れ上がったまま我慢して無理に歩行訓練を続けていると、治りにくい疾患にかかってしまうことがあります。
ゆっくり、少しずつを心がけ、焦らないことが大切です。