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装具による外反母趾の治療

外反母趾の装具療法は、痛みをやわらげるパッチなどのグッズ、矯正用装具、足底板の三つに大別されます。

クッション・パッチ

最近は、痛みをやわらげるいろいろなフットケア用品が市販されています。
タコや、魚の目のためのスポンジやシリコンラバーでできたドーナツ状のクッションなどは外反母趾にも使用できます。
外反母趾では、親指の付け根の出っぱりに貼ります。

親指の付け根の内側の出っぱりだけでなく、変形を起こした指の第2関節の背側、内反小趾の小指の爪の外側、付け根の外側など、それぞれの部位にあわせた特殊な形や、材質に工夫したクッションやパッチがあります。

ただし、靴を広げておかないとクッションを当てた分だけ靴がきつくなり、かえって痛みが増します。
これらのグッズを使うときには靴のゆとりに十分気をつけてください。

足底板でも同じですが、靴の中に入れて使うときにはきついとかえって痛みが増してしまい、外反母趾をひどくしてしまうので注意してください。

夜間用装具

外反母趾の矯正用装具にも種々ありますが、夜間歩かないときに使う装具と、靴を履いて歩くときに使用する装具に大別されます。
どちらも外反母趾で外側に曲がった親指を、引っ張ったり、押したりして元の位置に戻そうとする器具です。

夜間用装具は、バネや板に親指をくくりつけるもので、かなりの矯正力を発揮します。
しかし、実際には痛みに耐えられないので、長時問にわたって強い矯正力を維持することはできません。
弱い力で長時間使うか、強い力で短時間使うかのいずれかに限られます。

夜間装具は、親指の付け根の関節が手の指で元の位置に簡単に戻せる可逆期には、拘縮予防に役立ちます。
拘縮が起こっても時間が経っていなければ改善の可能性も十分にあります。
拘縮が起こってしまうと裸足で歩いていても外反母趾が進行するのですから、拘縮の予防や除去は大切です。
特に若年性の外反母趾、若い人の外反母趾には効果が大きいと言われています。

靴用装具

外反母趾の矯正用装具として靴の中に入る装具もいろいろ市販されています。
多くは伸縮性ベルトで、親指を親指の付け根の内側に向けて引っ張る装具です。

しかし、これには致命的ともいえる欠点があります。
1つは伸縮性ベルトの矯正力が弱く、靴の圧迫力や体重、筋力に対抗するにはほど遠い矯正力しか発揮できないことです。
2つ目は、伸縮性ベルトの牽引方向が親指と平行に近いので、矯正力となる横方向に働く力が小さいことです。
そのため、十分な矯正力を得ようとすると、過大な軸圧が付け根の関節にかかってしまいます。

外反母趾が進行する靴を履いて歩行する間にも矯正力を維持しよう、という考えはいいのですが、現実には靴の中ではほとんど役立っていません。
またこの装具を使って満足し、ハイヒールを履き続けて外反母趾を悪化させる人が多くいるので注意が必要です。

サポーター

最近では、いわゆる開張足、横アーチの破綻が外反母趾の原因であるという認識が一般にも広まってきました。

これに注目して、中足部を広がらないように締め付けるサポーターを追加した装具が出回っています。
この装具も椅子に座っている分には、広がった足がせばまりスマートになります。
しかし、立って足に体重をかければすぐに広がってしまい、効果があまりありません。広がらないほどのサポーターを履けばあっという間に足先がむくんでしまいます。
もちろん、非伸縮性のベルトで締めれば荷重をかけても広がらず効果的ですが、幅の狭いきつい靴を履くのと同じため長時間つけるのは辛いことです。

また伸縮性のサポーターは、サポーターや装具に使われている材質の伸縮性が簡単に手で伸ばせる程度なので、体重に抵抗して足の幅を維持する効果はあまり期待できません。

いずれにしても、外反母趾では足の親指の付け根の内側が靴に当たって炎症を起こし痛いので、足の幅を抑えるのに一番効果的な指の付け根を押さえることができません。

足袋、靴下

五本指靴下や足袋については、悪くはないものの外反母趾に大きな治療効果があるわけではありません。

ただ、外反母趾がかなり進行して親指が第二指の下にもぐり込んで重なってしまったような場合には、足袋が履ければ装具として有用です。